【扶養の壁を全て解決】効率よく稼ぐのはどの金額がお得か解説 103・106・130・150・201万円の壁

当ページのリンクには広告が含まれています。

扶養の壁っていっぱいありすぎて訳がわからないと感じたことありませんか?

そんな方にもこの記事を読んでいただければどの壁が何の壁か・どの年収で稼ぐと効率が良いかわかるはずです。

扶養のポイント

税金の扶養

103万円の壁・150万円の壁・201万円の壁と言われます。

税金の壁はこの金額を超えると扶養している側(夫の扶養に入っているなら夫の税金・妻の扶養に入っているなら妻の税金)が高くなります。

社会保険の扶養

106万円の壁・130万円の壁

社会保険の壁はこの金額を超えると扶養される側(夫の扶養に入っている妻・妻の扶養に入っている夫)の払う金額が多くなります。

扶養の壁については配偶者・学生・どちらでもない人(30歳ニートなど)の3種類で壁の金額が違いがあるのでそれぞれ解説していきます。

目次

学生・配偶者・それ以外の人の扶養の壁とお得な年収

扶養の壁:学生の場合年収103万円以下で働くのが正解

今回はお父さんの扶養に入っている学生(大学生)を例にします。

この例で関わってくるのは税金の扶養103万円の壁と社会保険上の扶養の130万円の壁です。

結論:学生は年収103万円以下で稼ぐ!

税金上の扶養の壁(学生の年収103万円以下の場合)・・・お父さんの所得税と住民税が安くなります。

節税額の目安(扶養側の年収別・学生の年齢が19歳以上23歳未満の場合の概算)

400万円以下600万円800万円1000万円1200万円
16歳以上19歳未満5.2万円7.1万円10.9万円10.9万円12.0万円
19歳以上23歳未満7.6万円10.8万円17.1万円17.1万円19万円
23歳以上5.2万円7.1万円10.9万円10.9万円12.0万円
扶養者の年収別節税額

ただし子どもの年齢が16歳未満の場合には子ども手当が利用できますが扶養控除の利用は不可になります。

社会保険上の扶養の壁は130万円を超えた段階で保護者の扶養から外れてしまい学生自身が国民健康保険に加入することになり年間10万円以上の保険料の支払いが必要になります。

みっちゃんママ

130万円よりも103万円の金額の方が低いことと保護者の税制面で103万円を超えると負担が保護者の負担が大きくなるため、学生の年収の最適額は年収103万円以下になります。

扶養の壁:配偶者でも学生でもない場合年収103万円以下で働くのが正解

今回はお父さんの扶養に入っている30歳ニートを例にします。

この例で関わってくるのは税金の扶養103万円の壁(学生と同じ)と社会保険上の扶養の106万円の壁(学生と異なる)です。

結論:配偶者でも学生でもない人は年収103万円以下で稼ぐ!

税金上の扶養の壁(学生の年収103万円以下の場合)・・・お父さんの所得税と住民税が安くなります。

社会保険上の扶養の壁は勤め先や働く時間により該当する壁が変わりますが106万円と103万円の壁では103万円の方が低いので配偶者でも学生でもない人は年収103万円以下で稼ぐのがお得です。

みっちゃんママ

税金と社会保険の面では103万円以下がお得と言えますがガッツリ稼いで収入を増やすほうが本当はオススメです。

扶養の壁:配偶者の場合配偶者自身の職場の人数により106万円か130万円の壁以下で稼ぐ

今回は夫(妻)の扶養に入っている妻(夫)を例にします。

この例で関わってくるのは税金の扶養150万円の壁と201万円の壁と社会保険上の扶養の103万円・130万円の合計4種類壁です。

結論:配偶者は年収106万円もしくは130万円以下で稼ぐ!(勤め先の状況による)

税金上の扶養の壁・・・150万円の壁と201万円の壁があります。この壁は配偶者と配偶者以外の人では壁の金額と税金の控除のされ方が異なります。

税金の壁の配偶者と配偶者以外の違い

  • 配偶者以外の場合・・・扶養控除103万円の壁を超えると一気に控除がなくなる
  • 配偶者の場合・・・配偶者(特別)控除150万円の壁から徐々に控除額が減っていき201万円で控除が完全にゼロになる
みっちゃんママ

配偶者は配偶者の場合には税金上の扶養の壁よりも社会保険上の壁の金額の方が低いので配偶者に関しては税金の壁よりも社会保険上の壁の方が重要になります。

社会保険上の扶養の壁・・・106万円の壁と130万円の壁がありますが配偶者側の勤め先の従業員数によってどちらの壁に該当するかが決まります。

従業員が101人以上の会社に勤めている場合は106万円の壁に該当します。

106万円の壁に該当する場合106万円を超えると厚生年金と健康保険料が引かれるようになるため社会保険料年間合計15万円以上が引かれることになります。

従業員が数名〜数10名程度の中小企業であれば130万円の壁が該当します。

勤め先が小さな会社で130万円の壁に該当する場合130万円を超えると国民年金・国民健康保険料が引かれるようになり社会保険料が年間合計30万円以上引かれることになります。

みっちゃんママ

配偶者については金額がたくさんあり難しいのでさらにこれから解説していきます。

扶養者の税金上の扶養壁:配偶者控除・配偶者特別控除について解説

配偶者の税金上の壁は103万円と150万円と201万円の壁があります。

税金上の扶養の壁は扶養している夫(妻)の税金が安くなるという配偶者側の年収の壁です。

配偶者控除と配偶者特別控除の違いは年収金額の違い

配偶者控除と配偶者特別控除の違い

  • 配偶者控除・・・103万円までの呼び方
  • 配偶者特別控除・・・103万円から201万円までの呼び方(こちらの方が新設された)
みっちゃんママ

金額が異なるだけで150万円までの年収であれば配偶者(特別)控除は38万円の満額対象になります。

税金上の壁と扶養者の控除の関係:150万円までは一律、150万円から201万円までは段階的に引き下がり

みっちゃんママ

150万円以降は201万円まで段階的に控除額が引き下がるので税金の壁はあまり気にする必要はなく年収により考慮されていると感じますね。

配偶者(特別)控除により控除される金額は最大38万円、扶養側の上限年収は1195万円

配偶者控除により控除される金額は38万円です。

控除額38万円というのは38万円税金が安くなるのではなく税金のかかる金額から38万円引かれて税率をかけて計算するので税金が安くなります。

下の表は配偶者(特別)控除38万円ののある場合とない場合の扶養者の税金の差額についての表です。

扶養している人(夫)の年収税金の差
400万円以下5.2万円
年収600万円7.1万円
年収800万円10.9万円
配偶者の収入が150万円以下と202万円以上の税金の差・扶養者の年収別

扶養している側の年収が高ければ配偶者控除の節税額は大きくなりますが年収1195万円を超えればそもそも税金上の扶養に入れないので税金上の壁の103万円・150万円・201万円の壁は意味がなくなります。

配偶者控除の配偶者側年収の注意点

配偶者の年収の注意点

  • 年収は見込み年収ではなく実績であること(1月から12月までの実績)
  • 出産育児一時金・出産手当金・育児休業給付金・失業手当・交通費などの収入は含まない
みっちゃんママ

例えば4月出産で月収20万円なら1月から3月までで60万円それ以降の育児休業給付金は含まないので1年間育休を取るなら出産の年だけ夫の扶養に入ることができます。

パートで社会保険に加入する違いについて解説

そもそも社会保険に加入する人の条件は週30時間勤務する人・106万円の壁の条件を満たす人です。

106万円の壁の条件とは

  • 契約賃金が月88,000円以上である
  • 契約労働時間が週20時間以上である
  • 契約雇用期間が2ヶ月以上である
  • 社会保険加入者が101人以上である
  • 学生ではない

年金の違いについて加入するなら厚生年金・加入しないなら国民年金

夫(妻)の扶養内だと保険料の負担はなし、国民年金(第3号被保険者)に加入になります。

老後の年金は老齢基礎年金のみの受け取りになります。

障害になった際は障害基礎年金を受け取れます。

会社の社会保険に加入すると保険料の負担が年額10万円以上になり厚生年金に加入します。

老齢基礎年金+老齢厚生年金の2階建てで受け取れます。

障害になった場合には障害基礎年金+障害厚生年金が受け取れます。

公的医療保険の違いについて

夫(妻)の扶養内だと保険料の負担はなしで健康保険に加入になります。

会社で社会保険に加入すると健康保険の加入ですが保険料が年間5万円以上の自己負担になります。

ただし出産手当金や傷病手当が貰えたりします。

その他の違い:雇用保険に加入

扶養範囲内で働くと加入できる保険は国民年金と健康保険のみです。

社会保険に加入すると厚生年金保険と健康保険以外にも雇用保険に加入し保険料年額0.3万円以上の保険料がかかります。

しかし育児休業給付金や失業給付金が貰えます。

みっちゃんママ

今後出産しようと考えている人は社会保険に加入し育児休業給付金を受け取るとお得ですね。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次