数年前に老後2千万円問題が注目を集めました。
定年まで働いても給料は毎年なかなか上がらないし子供の教育資金にマイホームの資金にと大金がかかるイベントが多いので貯金がなかなかできません。
そんな中、老後資金を貯めるために積み立てNISAを開始しました。
金融庁のつみたてNISAシュミレーションで20年間積み立てても1,300万円程度にしかならないと言うシミュレーションはちょっと勘違いです。
詳しく解説していきます。
つみたてNISAとは少額投資非課税制度
2018年から始まった少額投資非課税制度です。
- 18歳以上の日本に住んでいる人(成人年齢変更に伴い20→18歳になりました)
- 年間40万円を上限に一定の投資商品を購入出来る(2042年まで)
- 非課税期間は購入した年から20年間非課税
下記図は楽天証券より引用しています。
成人年齢引き下げについて対象者が変更になる点についてはこちらの記事をご参照下さい。
シュミレーションでは2,000万円に足りない?
つみたてNISAのシミュレーションでこの様な画像を見たことがある人も多いのでは無いでしょうか??
上記は月額3万3千円ずつ年利5%で20年間積み立てた図です。
20年間40万円積み立てた金額は800万円です。
積み立てNISAの非課税期間は20年ですが例えば2018年に積み立てたものが2037年までの非課税期間、2019年の積み立て分は2038年で非課税期間が終了という感じでその年々に積み立てたものが20年の非課税期間になります。
今年2022年から20年間積み立てると2041年までの非課税期間です。
上記図は2041年時点での投資元本と運用益です。が、つみたてNISAを20年間行うということは40年間の長期の運用益を見る必要があります。
シュミレーションは2041年の元本+運用益のことつみたてNISAの本当の利益ではない
年数はずれてしまっていますが20年目の積み立てNISAシュミレーションの金額の13,564,111円という金額は20年目の赤太枠の中の金額しか反映されていません。赤枠以外の薄い青枠のところは計算されていないことになります。
サイトなどのシュミレーションでは積み立てNISAは老後2000万円問題に足りなく見えます。
しかし積み立てNISAの20年間積み立てると40年間の期間で運用益を見ないといけません。(上記図の薄い青枠のところの計算が必要です。)
(年利5%と仮定)
計算方法としては40万円×1.05%=42万円これは一年目の合計額です。
二年目の計算方法は42万円×1.05%=44.1万円
投資は元本に利率がかかる単利では無く利益分にまで利率がかかる複利で増えていきます。
このように20年分繰り返すと約103万円(年間40万円積み立てた分)になります。
まあこんなに上手くはいかないので前後することはもちろんありますがシュミレーションが正しい評価額ではないことを知っておく必要があります。
20年間つみたてNISAを積み立てた本当の力は一人分で2,000万円超え!!
103万円(1年分40万円を20年間非課税で運用した額)×20年分=約2060万円
になる計算です。(年利5%計算)
一人分の積み立てNISAで2,060万円、夫婦で満額なら40年の長期戦になりますが4,000万円を超える可能性があります!
つみたてNISAシミュレーションでは見えなかったつみたてNISAの本当の実力は老後2000万円問題が解決するかも知れません。
我が家の積み立て金額・今後の方針
つみたてNISAの資産残高
以下はパパの積み立てNISA運用画面です。(R4.3)
以下は私の積み立てNISAの運用画面です。(R4.3)
まだまだ途中経過ですが老後資産を今から蓄えて行こうと思います。
株価は上がったり下がったりしつつも今のところは右肩上がりの運用益になっています。
未来の事は分かりませんが今後も世界経済の発展に合わせて株価が上昇することを期待して投資を継続したいと思います。
希望としてはこれから5年から10年間は株価が低迷して10年以降後くらいに上昇していってくれると嬉しいです。
今後の制度変更に伴う投資額変更
2024年より新NISA制度が始まり年間投資上限額が上昇したりつみたて投資枠と成長投資枠の2023年までの一般NISAとつみたてNISAがどちらも使えるようなNISAが始まります。
新NISA制度について詳しくはこちらの記事をご参照ください。
今後我が家では成長投資枠を活用したサイドFIREプランに移行していきます。
インデックス投資枠だけではインカムが増えないので配当金目当ての投資に大枠を切り替えて本業時間をどんどん短縮していきます。
オススメ本
つみたてNISAをまだやっていない人にはお勧め投資信託9本が厳選されているこの本がオススメです。
つみたてNISAの他にも資産形成についてわかりやすく書かれているので資産形成へ向けて動き始めたばかりの人やこれから動き始める人には教科書代わりになる一冊です。