この記事でわかること
- 2026年・2027年のiDeCo改正で何が変わるのか
- 「手数料が10年で3倍」報道の真相(実は誇張)
- サイドFIREを目指す家庭のiDeCoの位置づけ
- 続けるべき人・慎重に検討すべき人の判断軸
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はじめに:「iDeCo手数料が3倍に!?」噂を聞いて調べてみた
SNSで「iDeCoの手数料が10年で3倍になってる!」というニュースを見て、ちょっとドキッとしました。
調べてみたら、実は「3倍」というのは少し誇張 で、実際には月105円が月120円に上がるという話でした。それでも値上げには変わりないので、これを機にiDeCo改正の全体像を整理しておきます。

SNSの「3倍ヤバい!」見出しに振り回されず、公式情報で確認するのが大事。改正は他にもいろいろあるよ。
iDeCoの基本:3つの節税メリット
まず復習。iDeCo(個人型確定拠出年金)の節税メリットは大きく3つです。
- 掛金が全額所得控除(所得税・住民税が安くなる)
- 運用益が非課税(通常20.315%の税金がゼロ)
- 受取時にも控除あり(一時金=退職所得控除/年金=公的年金等控除)
ただし大原則として 60歳まで原則引き出せません。「老後資金専用の制度」と割り切る必要があります。
2026年・2027年のiDeCo改正4本柱
①拠出限度額の引き上げ(2026年12月施行)
これが今回の改正で 一番大きいニュース。会社員の上限が約2.7倍になります。
| 加入者区分 | 現在 | 改正後 |
|---|---|---|
| 第1号被保険者(自営業など) | 月6.8万円 | 月7.5万円 |
| 第2号被保険者(会社員・公務員) | 月2.3万円 | 月6.2万円 |
※会社員の上限は「企業年金との合算上限」になります。企業年金がない人は最大月6.2万円まで拠出可能になる、ということです。
②加入可能年齢が70歳未満まで延長(2027年1月施行)
現在は65歳未満までですが、70歳未満まで 加入できるようになります。
これは「定年後も働き続ける人」が増えている時代背景に合わせた改正。65歳で定年→70歳まで再雇用の人は、その間もiDeCoで積立を続けられるようになります。
③手数料が月15円アップ(2027年1月引落分から)
国民年金基金連合会の加入中手数料が、月105円 → 月120円 に上がります。値上げ幅は月15円、年間180円。
これは消費税増税分を除けば 約15年ぶりの値上げ。物価上昇・人件費上昇への対応が理由です。
④退職所得控除「5年ルール」→「10年ルール」化(2026年1月から)
これが「iDeCo改悪」と呼ばれる改正です。
- 従来:iDeCo一時金受取 → 5年経過 → 退職金受取で両方の退職所得控除を満額活用可能
- 改正後:この間隔が 10年必要 に
ただし影響を受けるのは「定年65歳以降で退職金が控除額を超えている人」など、限定的なケース です。SNSで「改悪!」と煽られているほど、多くの人に影響があるわけではありません。
「手数料が10年で3倍」報道の真相
調べた限り、「10年で3倍」という根拠は公式情報では確認できませんでした。
確認できた事実:
- 国民年金基金連合会の加入中手数料:月105円 → 120円(15円アップ)
- これは約15年ぶりの値上げ
- 金融機関の口座管理手数料(信託銀行):月66円(変更なし)
つまり、加入者が実際に負担する 月額手数料は171円→186円。年間で1,440円→2,232円相当。値上げではありますが「3倍」というほどではありません。

「年1,440円→2,232円」って聞くと、節税メリットの方が圧倒的に大きい。煽り情報は鵜呑みにしない方が良いね。
iDeCoは「続けるべき人・慎重に検討すべき人」
続けるメリットが大きい人
- 現役で所得税・住民税を払っている(節税効果が直接効く)
- 60歳まで引き出せなくても困らない老後資金枠がある
- 企業年金のない会社員(2026年12月以降、月6.2万円まで拠出可能に)
- 60歳以降も働き続ける予定(2027年から70歳未満まで加入可能)
慎重に検討すべき人
- 退職金が大きい人(10年ルールで出口戦略の調整が必要)
- 近い将来に大きな資金需要がある人(60歳まで引き出せない)
- 所得税・住民税の負担がそもそも少ない人(節税メリットが薄い)
大事なのは「絶対やるべき・絶対やめるべき」じゃなくて、自分の状況に合うかを判断 すること。
iDeCoの手数料は「ゼロ」じゃない!全種類を整理
SNSやネットで「iDeCoはネット証券なら手数料0円!」と書かれているのを見かけますが、これは 「金融機関の運営管理手数料」が0円 という意味だけ。実際には 誰でも必ず払う手数料 が複数あります。
支払先・タイミング別に整理しました。
①加入時(初回のみ)
| 支払先 | 金額(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| 国民年金基金連合会 | 2,829円 | どの金融機関でも共通・初回1回のみ |
②加入中(毎月)
| 支払先 | 現在 | 2027年1月引落分から |
|---|---|---|
| 国民年金基金連合会 | 月105円 | 月120円(15円アップ) |
| 事務委託先金融機関(信託銀行) | 月66円 | 月66円(変更なし) |
| 運営管理手数料(金融機関) | 0円〜450円 | 金融機関による |
| 合計(ネット証券の場合) | 月171円 | 月186円 |
③受取時(1回ごと)
| 支払先 | 金額(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| 事務委託先金融機関(信託銀行) | 440円/回 | 給付の都度引かれる |
年金として分割で受け取る場合、受け取るたびに440円 が引かれます。たとえば毎月年金として受け取ると、年12回×440円=5,280円。月日が経つほど積み重なります。
④その他(条件付き)
- 還付手数料:誤って拠出された掛金などを返してもらうとき、1回あたり1,488円
- 金融機関変更時の手数料:移管先によって発生する場合あり
- 信託報酬:投資信託の運用管理コスト(運用先によって異なる・年0.1〜2%程度)

「0円」は運営管理手数料だけ。誰でも払う最低ラインは月171円+初回2,829円+受取440円/回。覚えておこう!
金融機関ごとの「運営管理手数料」比較
上で説明した①〜③の手数料に加えて、金融機関ごとに 運営管理手数料 が上乗せされる場合があります。
| 金融機関 | 運営管理手数料 |
|---|---|
| SBI証券 | 0円 |
| 楽天証券 | 0円 |
| マネックス証券 | 0円 |
| 銀行系等の一部 | 月0〜450円程度 |
「運営管理手数料が0円」のネット証券3社(SBI・楽天・マネックス)から選ぶのが手数料的には正解。すでに証券口座がある金融機関と揃えると管理が楽です。
💡 SBI・楽天・マネックスで開設するならハピタス経由が得
iDeCo口座開設をするとき、ハピタス経由で証券会社のページに行くだけでポイントが貯まることがあります。ハピタスは登録無料のポイントサイトで、ネット申込時の小ワザとして覚えておくと得です。
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サイドFIREを目指す我が家のiDeCoの位置づけ
我が家は 2027年3月に夫婦同時退職 してサイドFIREを目指しています。iDeCoは「サイドFIRE後の60歳以降の暮らしを支える土台」として位置づけています。
- サイドFIRE後(37歳〜60歳)→ 配当・取り崩しで生活
- 60歳〜65歳 → iDeCo+取り崩しでブリッジ
- 65歳〜 → 公的年金+iDeCo+配当の組み合わせ
「60歳まで引き出せない」というデメリットも、長期で考えると 「老後資金を守ってくれる仕組み」 としてプラスに働きます。

サイドFIRE後も最低金額の月5,000円で継続予定!節税メリットは小さくなるけど、老後資金は途切れさせたくないから。
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まとめ:iDeCo改正は「使い方次第」
| 改正内容 | 施行時期 |
|---|---|
| 拠出限度額アップ(会社員は月6.2万円まで) | 2026年12月 |
| 加入年齢70歳未満まで延長 | 2027年1月 |
| 手数料 月105円→120円 | 2027年1月引落分から |
| 退職所得控除「10年ルール」化 | 2026年1月から |
「手数料3倍!」のような煽り情報に振り回されず、自分の状況に合わせて判断するのが一番です。我が家もiDeCoは継続しつつ、2027年のサイドFIREに向けて準備を進めていきます。
参考:
・iDeCo公式(国民年金基金連合会)
・国民年金基金連合会「手数料改定リーフレット」(PDF)
・厚生労働省「iDeCo拠出限度額の引き上げ」(PDF)
・厚生労働省「iDeCoパワーアップ」(PDF)






