こんにちは、みっちゃんママです。我が家は夫婦そろって看護師で、二人とも夜勤があります。子どもは今6歳、来年の春に小学校へ上がります。
少し前まで、平日の朝と夜はいつもバタバタでした。仕事から帰って、ごはんを作って、洗濯して、寝かしつけて……気づけば自分の時間はゼロ。「もっと手際よくやらなきゃ」と自分を責めていた時期もあります。
でも、総務省のある調査を見て考えが変わりました。しんどさの正体は「私の要領が悪いから」ではなく、そもそも家事の量が偏っていたから。この記事では、我が家が家事を「もっと頑張る」のをやめて、手放す・仕組みにするへ舵を切った話をまとめます。
まず数字で腑に落ちた「しんどさの正体」
総務省統計局の「令和3年社会生活基本調査」に、6歳未満の子どもがいる家庭の夫と妻が、1日に家事関連(家事・育児・介護看護・買い物の合計)へどれだけ時間を使っているかというデータがあります。共働き世帯と、夫だけが働いている世帯に分けた数字が出ていました。
📊 1日あたりの家事関連時間(6歳未満の子どもがいる世帯・2021年)
| 世帯のタイプ | 妻 | 夫 |
|---|---|---|
| 共働き世帯 | 6時間33分 | 1時間55分 |
| 夫が働き、妻が働いていない世帯 | 9時間24分 | 1時間47分 |
出典:総務省統計局「統計Today No.190 我が国における家事関連時間の男女の差」表2(令和3年社会生活基本調査・調査票Aによる結果/週全体平均/6歳未満の子供を持つ夫婦と子供の世帯)
共働きでも、妻は1日6時間33分。夫の1時間55分に対しておよそ3.4倍です。数字にしてみると、「私の要領が悪いわけじゃなかったんだ」と、少し肩の力が抜けました。
📊 共働き世帯でもこの差(1日あたり)
いちばん驚いたのは「夫の時間はほとんど変わらない」こと
同じ表をもう一度見てください。妻が働いている世帯の夫は1時間55分、妻が働いていない世帯の夫は1時間47分。その差は、たったの8分でした。
🔍 妻が働いても、夫の家事時間はほぼ増えていない
差はわずか8分。一方で妻の側は、9時間24分から6時間33分へと約3時間ぶん削られています。
つまり「妻が働きに出た時間」は、夫に移ったのではなく、妻自身が家事を削って捻出していた、と読めます。
15年かけて夫は増えた。でも妻は減っていない
同じ調査の推移も見てみました。共働き世帯の夫の家事関連時間は、2006年の59分から2021年の1時間55分へ。15年で56分増えています。世の中は確実に変わっています。
ところが、同じ15年で妻の側はどうなったか。5時間37分から6時間33分へ、こちらも56分「増えて」いました。
📈 共働き世帯の家事関連時間(2006年 → 2021年)
| 2006年 | 2021年 | 変化 | |
|---|---|---|---|
| 夫 | 59分 | 1時間55分 | +56分 |
| 妻 | 5時間37分 | 6時間33分 | +56分 |
夫が増えた分だけ妻が減る——とはなっていませんでした。
出典:総務省統計局「統計Today No.190」表2より作成
この数字を見たとき、はっきり分かりました。夫の担当が増えるのを待っていても、私の1日は軽くならない。だとしたら、家事そのものの量を減らすしかない、と。
我が家の夫がしている家事は、2つだけです
ここまで統計の話をしてきましたが、我が家はもっと極端です。正直に書くと、夫が日常的にしている家事は次の2つだけです。
🏠 我が家で夫が担当している家事
① 私が夜勤明けの日の、保育園の送り
私の勤務時間の関係で、その日はどうしても間に合わないため
② 私が夜勤明けの日の、ゴミ出し
帰宅時間が収集に間に合わないため。ただし前日に私がゴミをまとめ、袋に入れて玄関に置いておきます
どちらも「私が物理的にできない日」の担当です。時間にすると、1日あたり1時間には届きません。
先ほどの統計では、共働き世帯の夫の平均は1時間55分でした。我が家はその半分ほどです。しかも②のゴミ出しは、「集めて・分別して・袋に入れて・玄関に出す」までを私がやったうえで、最後の「持って出る」だけを担当してもらう形。準備の部分は私に残っています。
それでも私は、この2つをしてくれることを本当にありがたいと思っています。夫も同じ看護師で、同じように夜勤があります。お互い不規則な勤務のなかで、私が絶対に動けない日を埋めてくれている。数字で見れば少なくても、私にとっては「すごく助かっている」が本音です。
以前は「もっとやってほしい」と思っていました。でも、お互い夜勤があって、どちらも疲れている。責める言葉を探す時間があるなら、家事そのものを減らすほうが早い——そう考えを変えたのが、我が家の転換点でした。
だから我が家は、「夫の担当を増やす」方向ではなく、「夫婦どちらもやらなくて済む状態にする」方向に舵を切りました。次からが、その具体的な中身です。
我が家が手放した家事は、ぜんぶで7つ
最初にやったのは、増やすことではなく減らすこと。「これは本当に必要?」と一つずつ見直して、思い切って手放してきました。数年かけて少しずつですが、いま振り返ると7つになっていました。まず一覧で並べます。
🧺 手放した家事7つ|やめたこと → どう変えたか
| やめたこと | 代わりにこうした |
|---|---|
| ① きれいに畳む | よく着る服はハンガーのまま。下着とタオルは畳まず放り込むだけ |
| ② 毎食ちゃんと作る | 平日は主菜1品でよしとする。夜勤明けは最初から作らない前提に |
| ③ 全部を手作業でやる | 食洗機・洗濯乾燥・ロボット掃除機に任せられる工程は任せる |
| ④ 名もなき家事を ひとりで抱える | 頭の中から紙とアプリに出して、夫婦で見える形にする |
| ⑤ アイロンがけ | 干すときにシワを伸ばす。アイロン前提の服を家に増やさない |
| ⑥ 食器の拭き上げ | 食洗機の扉を開けて自然乾燥。ふきんを洗う手間ごと消える |
| ⑦ お風呂の毎日ゴシゴシ | 流すタイプのスプレーで済ませ、しっかり磨くのは月1〜2回 |
共通しているのは「工程そのものを消した」こと。頑張り方を変えたのではなく、やらない決断をしただけです。
ここからは、7つそれぞれについて、どう変えたのかを少しだけ詳しく書いておきます。
①「きれいに畳む」をやめた
洗濯物をピシッと畳むのをやめました。よく着る服はハンガーのままクローゼットへ、下着やタオルは「畳まず放り込むだけ」のボックスへ。畳む工程がまるごと消えるだけで、夜の30分がふっと軽くなります。
②「毎食ちゃんと作る」をやめた
平日は「品数をそろえる」のをやめました。主菜が一品あれば十分、汁物とごはんと、あとは冷凍や作り置きでいい。夜勤明けの日は「ちゃんとした食卓」を目指さない、と最初から決めておくと気持ちがラクです。
③「全部を手作業でやる」をやめた
食器洗い・洗濯物干し・掃除は、機械に任せられる部分は任せる方向にしました。時短家電はそれなりの出費ですが、我が家では「時間を生む家電にはお金を惜しまない」と決めています。サイドFIREを目指すうえでも、取り戻せない“時間”のほうを大事にしたいからです。
④「名もなき家事をひとりで抱える」をやめた
ゴミ袋の補充、トイレットペーパーの残量チェック、保育園の持ち物準備……名前のつかない小さな家事こそ、頭の中をずっと占領します。これを「頭の中」から「紙とアプリ」に出して、夫婦で見える形にしました。前に書いた我が家のゴミ出しも、「持って出る」の前に「集める・分別する・袋に入れる・玄関に置く」という名前のない工程がぶら下がっています。そこを見えるようにしただけでも、頭の中の負担はだいぶ違いました。
⑤「アイロンがけ」をやめた
アイロン台を出して、かけて、しまう——この一連はもうやめました。干すときにシワを伸ばして、そのまま着られる服を中心にするだけ。「アイロンをかける前提の服」を家に増やさないのがいちばんのコツでした。工程がまるごと消えて、休日の面倒がひとつ減っています。
⑥「食器の拭き上げ」をやめた
洗ったあとにふきんで拭き上げる工程も、もうしていません。我が家は置き型(卓上)の食洗機なので、洗い終わったら扉を開けて庫内を引き出し、湿気がこもらないように自然乾燥させています。拭く時間もふきんを洗う手間もゼロ。乾かしきるほうが衛生的なので、拭き上げは思い切って手放しました。
⑦「お風呂の毎日ゴシゴシ」をやめた
毎晩の浴槽磨きもやめました。お風呂上がりに、洗い流すタイプのスプレーをシュッとかけて流すだけ。しっかり磨くのは月1〜2回にして、それ以外の日はこすらないようにしています。「毎日ちゃんと洗わなきゃ」という気持ちごと手放したら、お風呂まわりの負担がぐっと軽くなりました。
😵 以前の我が家
「全部きちんと」を目指して、全部が中途半端。しかも自分ひとりで抱えてイライラ。
😊 7つ手放したあと
工程そのものが減って、夜に「座る時間」が戻ってきました。
全部を一気にやめなくて大丈夫。「これは無くても回るかも」と思えたものから一つずつで十分です。手放すたびに、夜の自分の時間が少しずつ増えていきます。
完璧をやめて「仕組み」で回した3つ
手放したあとに残る家事は、「気合い」ではなく「仕組み」で回すようにしました。夜勤や急な残業で、どちらか一方がいない日があっても崩れないことが大事なので、誰がやっても同じように回る形を意識しています。
仕組み① 予定と持ち物を「家族で1か所」に集める
保育園の行事、通院、シフト、子どもの持ち物。これを夫婦の共有カレンダーとメモに一本化しました。学校からのプリントも、もらったその場でスマホで撮って予定に登録。「聞いてない」「言ったつもり」のすれ違いが、これだけでほとんど消えます。来年から始まる小学校の持ち物管理も、この仕組みで乗り切るつもりです。
仕組み② 平日のごはんは「組み立て」にする
毎日ゼロから考えるのをやめて、休みの日にゆで野菜・下味冷凍・作り置きを少しだけ仕込んでおきます。平日は「温める・和える・のせる」の組み立てだけ。献立を“決める”という見えない負担がなくなるのが、いちばん効きました。
仕組み③ 「名もなき家事」を書き出して分担する
頭の中にある細かい家事を、いちど全部書き出しました。書き出すと「思っていた3倍あった」ことに気づきます。そのうえで、担当を決めたり、そもそもやめられないか見直したり。可視化するだけで、「なんで私ばっかり」というモヤモヤがかなり減りました。前に書いた家計の“見るだけ”管理と同じで、抱え込まずに仕組みに預けるのがコツだと思っています。
減らした先にやりたいのは、「丁寧にやる」ことでした
ここまで「やめた」話ばかり書いてきましたが、私は家事が嫌いなわけではありません。むしろ逆で、本当は、もっと丁寧にやりたいのです。
夜勤明けにふらふらで作る夕飯は、どうしても「とりあえずお腹を満たすもの」になります。冷凍と作り置きに助けられてきましたが、心のどこかで「本当はもう一品、野菜を出したかったな」と思いながら食卓に座る日が、何度もありました。
いま家事を削っているのは、手抜きを覚えたからではなく、削らないと今の働き方では回らないからです。だからこそ、時間の使い方を自分で選べるようになったら、まっさきに戻したいものがあります。
🥗 サイドFIREしたら、時間をかけたいこと
毎日の食卓に、野菜料理を3品
今は主菜一品でよしとしている平日のごはんを、ちゃんと組み立てられる状態にしたい
健康そのものに時間を使う
夫婦とも看護師で、体を壊すことの重さは知っているつもり。40代からの体は、食べたものでできていく
お金のためだけにサイドFIREを目指しているのではなく、こういう「時間をかけたいこと」に時間を戻すためです。
資産の取り崩しでは病気は治せませんが、毎日の食事は積み重ねで効いてきます。家事を減らして作った時間を、最終的に「健康を作る時間」に置き換えられたら、それがいちばん贅沢な使い方だと思っています。
来年の春、もう一度ぜんぶ見直します
そしてもうひとつ、我が家には大きな節目が控えています。子どもが小学校に上がることです。
保育園と小学校では、生活のリズムがまるごと変わります。持ち物も、朝の支度も、帰ってくる時間も、家に置くものも。いまの仕組みは、いまの生活に合わせて作ったものなので、そのまま持ち越しても噛み合わなくなるはずです。
🧹 小学校入学のタイミングで見直したいこと
- モノの断捨離:保育園時代のもの、着られなくなった服、使わなくなったおもちゃ
- 家事の断捨離:小学校の生活に合わなくなった仕組みは、また「やめる」対象に
- 朝の動線:登校時間に合わせて、支度の置き場所ごと組み直す
生活が変わるときは、増やすより先に減らすチャンスでもあります。
家事を手放すのは一度きりの作業ではなく、生活が変わるたびに繰り返すものだと思っています。子どもの成長も、私たちの働き方も、これから何度も変わっていきます。そのたびに「これはもう要らないかも」と手放していけば、そのぶん本当にやりたいことに時間を回せるはずです。
いま削っているのは、いつか丁寧にやるためです。野菜が3品並ぶ食卓を、そう遠くないうちに当たり前にしたいと思っています。
🍀 この記事のまとめ
✅ 我が家が手放した家事(ぜんぶで7つ)
- 洗濯物を「きれいに畳む」
- 平日に「毎食きちんと品数をそろえる」
- 食器洗い・洗濯・掃除を「全部手作業でやる」
- 「名もなき家事をひとりで抱える」
- アイロンがけ
- 食器の拭き上げ
- 毎日の浴槽磨き
- そもそもの偏り:6歳未満の子がいる共働き世帯でも、妻6時間33分・夫1時間55分(約3.4倍)。しんどさは要領の問題じゃない。
- 夫の家事時間は、妻が働いていてもいなくても8分しか変わらない。15年で夫は56分増えたが、妻も56分増えた=待っていても軽くならない。
- だから「分担を増やす」より先に「工程そのものを消す」。残った家事は仕組みで回す。
- 減らした先の目的は手抜きではなく、丁寧にやること。退職後は野菜3品の食卓と、健康に時間を戻したい。
「もっと頑張らなきゃ」と自分を責めているなら、頑張る前に一度、やめられる家事を探してみてください。データが教えてくれた通り、それは要領の問題ではないので大丈夫です。





