こんにちは、みっちゃんママです。
9月末は、株主優待や配当の権利確定日が1年でいちばん集中する時期のひとつです。「9月末までに買えばもらえる」と思っている方が多いのですが、これは正確ではありません。
買った日には、まだ株主になっていないからです。2026年9月末の場合、間に合うのは9月28日(月)まで。29日に買っても、今回の権利はもらえません。
この記事では、日本証券業協会・東京証券取引所の資料をもとに、権利がもらえる日の数え方を整理します。特定の銘柄をすすめる記事ではありません。投資の判断はご自身の責任でお願いします。
- なぜ「権利確定日に買っても間に合わない」のか
- 2026年9月末の具体的な日付(カレンダーつき)
- 権利落ち日に売っても、優待も配当ももらえるという事実
- なぜ9月末に集中するのか(東証のデータ)
- 優待だけを狙うときに見落としがちな3つ
- NISAで持っている人が、権利確定の前に確認しておくこと
- 我が家の実態(優待がある19社のうち、対象は11社だけ)
なぜ「権利確定日に買う」では間に合わないのか
株主名簿に載っていないと、権利はもらえない
配当や株主優待をもらえるのは、会社が決めた権利確定日(基準日)に株主名簿に載っている人です。多くの会社は決算期末を基準日にしていて、9月末が該当する会社がたくさんあります。
ここで問題になるのが、株を買ってから、実際に自分のものになるまでに時間がかかるという点です。
受け渡しは「取引日から起算して3営業日目」
日本の上場株式は、2019年7月16日の取引分からT+2という決済のルールになっています。日本証券業協会・東京証券取引所などが作成したリーフレットには、こう書かれています。
買付有価証券及び売付代金のお客様への受渡しがこれまでより1営業日早まり、取引日から起算して3営業日目(T+2日)に行われます。
日本証券業協会・東京証券取引所ほか「株式等の決済期間短縮化(T+2化)」
つまり、月曜に買った株が自分のものになるのは水曜。このタイムラグの分だけ、前もって買っておく必要があるということです。
だから「権利確定日から起算して3営業日前」まで
同じリーフレットに、そのままの答えが書かれています。
権利付売買最終日が、決算日等の権利確定日から起算して3営業日前の日になります(現在は4営業日前の日)。
日本証券業協会・東京証券取引所ほか「株式等の決済期間短縮化(T+2化)」
ここでつまずきやすいのが「起算して3営業日前」という数え方です。権利確定日そのものを1日目として数えるので、実際には権利確定日の2営業日前にあたります。
言葉で覚えようとすると必ず混乱するので、カレンダーで日付を確認するのが確実です。
2026年9月末はこうなります
権利確定日が2026年9月30日(水)の会社の場合、日付はこうなります。
この日の取引終了までに買えば、権利がもらえます
この日に買っても、今回の権利はもらえません。この日に売っても権利は残ります
この日の株主名簿に載っている人が対象
※権利確定日は会社ごとに決まっています。月末以外を基準日にしている会社もあるため、必ず各社の公式情報でご確認ください
9月26日・27日は土日で取引がありません。だから9月28日(月)が最後のチャンスになります。土日をはさむ年は、体感より1日早く締め切りが来るので注意が必要です。

「月末までに買えばいい」と思い込んでいると、土日をはさんだ年に丸ごと1回分を逃します。私はカレンダーに権利付最終日のほうを書き込むようにしています。
権利落ち日に売っても、優待も配当ももらえます
よくある誤解:確定日まで持っていないといけない?
「権利確定日まで持っていないとダメ」と思っている方がいますが、そうではありません。権利付最終日の取引終了時点で持っていれば、翌日に売っても権利は残ります。
受け渡しのタイムラグがあるので、権利落ち日に売っても、権利確定日には株主名簿に載っているからです。
ただし、株価は下がりやすい
ここが大事なところです。権利落ち日には、配当や優待をもらう権利がなくなった分だけ、株価が下がりやすくなります。「権利落ち」という名前はここから来ています。
つまり「権利付最終日に買って、翌日に売れば優待だけタダでもらえる」わけではありません。値下がりのほうが大きければ、優待の価値以上に損をすることもあります。株価がどう動くかは誰にも分かりません。
優待の内容だけを見て、権利付最終日の直前に慌てて買うのは、私はおすすめしません。
なぜ9月末に集中するのか
理由はシンプルで、3月期決算の会社が多いからです。3月末が本決算なら、その中間にあたる9月末も基準日になります。
東京証券取引所が公表した集計によると、2026年3月期の決算発表を行った3月期決算の内国会社は2,147社ありました(2026年6月4日公表)。これだけの会社が3月末と9月末を区切りにしているということです。
だから3月末と9月末が、権利確定の二大ピークになります。9月末は、その片方です。
優待を目当てにするときに、見落としがちな3つ
① 必要な株数が「100株」とは限らない
優待は「◯株以上を保有している株主」に対して出されます。100株から対象になる会社もあれば、200株・400株・1,000株からという会社もあります。
しかも株数によって内容が変わる会社も多く、「100株では対象外だった」ということが起こります。買う前に、その会社の公式情報で必要株数を確認するのが確実です。
② 長期保有が条件になっている場合がある
「1年以上継続して保有している株主」など、保有期間の条件がついている優待もあります。この場合、権利付最終日に買っても今回はもらえません。
継続保有の判定方法も会社によって違います(株主名簿に連続して記載されているか、など)。ここも公式情報を読むしかない部分です。
③ 優待は、変更も廃止もされる
これがいちばん大事かもしれません。株主優待は法律で決まった権利ではなく、会社が任意で行っているものです。だから内容の変更も、廃止もあります。
「この優待が続く前提」で買うと、変更されたときに一気に前提が崩れます。私は優待を「あったらうれしいおまけ」くらいの位置づけにしていて、優待が変わったら手放してもいい金額かどうかを、買う前に考えるようにしています。
我が家がどう考えているかは、このあとの章で具体的に書きます。
NISAで持っているなら、配当の受取方法を先に確認
権利確定の前に、もうひとつ確認しておきたいことがあります。NISA口座で株を持っている方は、配当金の受取方法の設定です。
設定を間違えると、NISAなのに配当に税金がかかる
金融庁の資料には、こう書かれています。
非課税口座で保有する上場株式の配当、上場投資信託の受益権(ETF)・上場不動産投資法人の投資口(REIT)の収益の分配などについて非課税措置の適用を受けるためには、配当等の受取方法として、株式数比例配分方式を選択している必要があります。
金融庁「NISAを利用する皆さまへ」
株式数比例配分方式というのは、配当金を証券口座で受け取る方法のことです。これを選んでいないと、NISA口座で持っている株なのに、配当には約20%の税金がかかります。
「NISAだから全部非課税」と思い込んでいると、ここが抜けます。銀行振込や郵便局で受け取る設定のままになっている方は、要注意です。
手続きは証券会社に確認を
設定の方法や締め切りは証券会社によって違うので、金融庁も「必要な手続きについては、NISA口座を開設している金融機関に確認を」と案内しています。
権利確定日の直前に変更しても間に合わないことがあります。思い当たる方は、今のうちに証券口座の設定画面を開いてみてください。数分で終わります。
なお、株主優待のほうは口座の種類に関係なく、株主名簿に載っていれば送られてきます。設定を気にする必要があるのは配当のほうです。
我が家は、優待を狙って買っていません
ここまで優待の話を書いてきましたが、我が家の実態も正直に書いておきます。優待が欲しくて買った株は、ほとんどありません。
配当目的で買ったら、優待が付いてきた
我が家が株を買うときの基準は配当です。目標にしている年間の配当額があって、そこに近づけるために少しずつ買い足しています。優待は選ぶときの条件に入れていません。
その結果どうなっているかというと、優待制度がある会社を19社持っていて、実際に優待の対象になっているのは11社という状態です。
配当は持っている株数に応じて受け取れますが、優待は各社が決めた株数に届かないと対象になりません
対象外の8社は、500株必要なのに100株しか持っていない、300株必要なのに数十株しか持っていないといった状態です。配当をもらうために少額ずつ買っているので、優待の基準には届いていません。
これは失敗ではなく、優待を目的にしていないから起きている当然の結果です。ただ、記事の前半で書いた「必要株数は100株とは限らない」を、我が家は身をもって体験している形になります。
届いたQUOカードは、時間がない日のために置いてある
実際に届く優待は、QUOカードが多いです。金額もそれほど大きくありません。それでも、我が家では使いどころが決まっています。
ひとつは、夜勤前に子どものおやつを準備する時間がなかったとき。バタバタして買い出しに行けなかった日に、コンビニで買えます。
もうひとつは、出先で土地勘がなく、スーパーがどこにあるか分からないとき。知らない土地でも、コンビニなら必ず見つかります。
普段の買い物でコンビニを使うことは、正直ほとんどありません。値段が違いますから。でも「時間がない日の逃げ場」として財布に入れておくと、あの独特の焦りが少しやわらぎます。QUOカードは、そういう使い方が合っていました。

優待でもらったものは「得した」というより「助かった」という感覚に近いです。金額の大きさより、困ったときに使えるかどうかで見ています。
だから「優待利回り」で銘柄を選んでいない
優待の価値をお金に換算して、配当と合わせた利回りで比べる考え方もあります。ただ我が家は、そこで判断していません。
優待は変更も廃止もあるうえに、その優待を自分が本当に使うかどうかで価値が変わるからです。使わないカタログギフトを金額に足して「利回りが高い」と考えるのは、我が家には合いませんでした。
配当は現金で届きます。使い道は自由です。まず配当で選んで、優待は付いてきたら使う。この順番にしてから、銘柄選びで迷わなくなりました。
我が家の管理方法
アプリで一覧にして、権利月を把握する
我が家は保有している株を「配当管理」というアプリで一覧にしています。銘柄ごとの配当額や利回りに加えて、権利がいつ来るのかも把握できるようにしています。
複数の証券口座に分かれていると、頭の中だけで管理するのは無理です。一覧にした瞬間に「9月末の会社がこんなにあったのか」と気づけます。
「見に行かなくても気づける」仕組みにする
もうひとつ、我が家では気になっている銘柄の利回りが目標に届いたときに、自動でメールが届く仕組みを自分で作って使っています。作ったのは私(正確にはClaude Codeを使って)です。
毎日株価を見に行くのは、時間の使い方としてもったいないと思っています。条件を決めておいて、その条件に当たったときだけ知らせてもらう。この形にしてから、株価を眺める時間がほぼゼロになりました。
権利付最終日も同じで、カレンダーに入れておけば覚えておく必要がありません。9月末が近づいてきたら、まず日付を確認してみてください。
まとめ:日付だけは、勘で判断しない
- 買うなら権利付最終日(2026年9月末なら9月28日・月)まで
- 権利落ち日に売っても権利は残る。ただし株価は下がりやすい
- 必要株数・長期保有条件を、その会社の公式情報で確認する
- 優待は変更も廃止もある前提で考える
- NISAなら配当の受取方法が「株式数比例配分方式」かを確認する
株主優待は、生活の中で実際に使えるものだと、家計に効いてくることがあります。でもそれは「買った理由が優待だけではない」場合に限る、というのが我が家の考え方です。
まずは日付の数え方だけ、正確に覚えておいてください。ここを勘で判断すると、1年待つことになります。
参考にした資料
- 日本証券業協会・東京証券取引所ほか「株式等の決済期間短縮化(T+2化)」(PDF)
- 日本取引所グループ「株式等の決済期間短縮化(T+2化)」
- 金融庁「NISAを利用する皆さまへ」(PDF)
- 東京証券取引所「2026年3月期決算発表状況の集計結果について」(2026年6月4日)
※本記事は2026年8月時点の情報をもとに、株主優待・配当の権利に関する日付の考え方を整理したものです。権利確定日・必要株数・優待の内容は会社ごとに異なり、変更されることがあります。本記事は特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。





